IELTS Speakingで沈黙が多くなる人の原因
IELTS Speakingで、
「質問されるとすぐに答えられない」
「途中で何度も止まってしまう」
という悩みはよくあります。
でも、沈黙が多くなる原因は単純に「英語力が足りないから」だけではありません。
IELTSではFluency and Coherenceの中で、自然なスピードで、過度に止まらず話を続けられるかが評価されます。
では、なぜ沈黙が増えてしまうのでしょうか。
1.答えそのものを考えすぎる
質問を聞いた瞬間、
「良い意見を言わないと」
「正しい答えは何だろう」
と考えすぎる人がいます。
IELTS Speakingは知識テストではありません。
特にPart 1なら、シンプルな答えで十分です。
大切なのは、
Answer → Reason → Example
くらいの流れで話を続けることです。
2.英語を頭の中で完成させてから話そうとする
日本語で考える
↓
英語に訳す
↓
文法を確認する
↓
話す
というプロセスを毎回行うと、どうしても沈黙が長くなります。
話しながら次の内容を考える練習が必要です。
IELTSの解説でも、語彙や文法を探すためのhesitationが多いとFluencyに影響するとされています。
3.完璧な文法で話そうとする
Speaking中に、
「三単現は?」
「過去形にしないと」
「冠詞は?」
と一つひとつ確認していると、会話の流れが止まります。
もちろん文法の正確さは評価されます。
ただしSpeakingでは、多少のミスがあっても話を続ける力も重要です。
Band 6でもComplex Structureではミスが見られますが、基本的にはcommunicationを維持できることが求められます。
4.使える語彙が「知っている語彙」より少ない
単語帳では知っている。
Readingなら意味も分かる。
でもSpeakingになると出てこない。
これはよくあります。
Speakingで必要なのは、
Passive Vocabularyではなく、すぐに出せるActive Vocabulary
です。
知っている単語を増やすだけでなく、実際に自分の回答の中で使う練習が必要です。
5.一つの答えを広げる方法を知らない
たとえば、
Do you like travelling?
に、
Yes, I do.
で止まってしまう。
これは英語力より、話の展開方法を持っていないことが原因かもしれません。
困ったら、
Why?
When?
Where?
Who with?
Example?
How did you feel?
などから1〜2個選ぶだけでも、話を続けやすくなります。
Fluency and Coherenceでは、単に止まらないだけでなく、Ideasを論理的に展開できることも評価されます。
6.Part 3で「正解」を考えすぎる
Part 3になると急に沈黙が増える人もいます。
理由の一つは、質問がより抽象的になるからです。
社会、教育、Technology、Governmentなどについて、
「ちゃんとした意見を言わなければ」
と思うと、考える時間が長くなります。
でも、求められているのは専門知識ではありません。
まず、
I think… because…
と簡単な立場を出してから、その後で説明すれば大丈夫です。
Band 7では、より複雑な意見やFollow-up Questionにも対応できることが求められています。
7.「えー」「um…」で時間を稼ぎすぎる
自然なFillersは問題ありません。
Well…
Actually…
Let me think…
などは日常会話でも使われます。
ただし、
Um… er… um… er…
が何度も続くと、Speechの流れを崩します。
研究でも、hesitation markerが高い頻度で繰り返されると、disfluencyとして評価される可能性があることが示されています。
沈黙をゼロにする必要はない
ここが重要です。
IELTS Speakingでは、
一度も止まってはいけない
わけではありません。
自然な会話でも、人は考えるためにPauseします。
問題なのは、
毎回長く止まること
そして、
Languageを探すための沈黙が会話を支配してしまうこと
です。
高いBandになるほど、hesitationは語彙や文法を探すためではなく、内容を考えるためのものになります。
沈黙を減らすには「速く話す」のではなく「考え方を自動化する」
沈黙を減らそうとして、無理に速く話す必要はありません。
IELTSでも、速く話すこと自体がFluencyではありません。
おすすめは、
Question
→ Answer
→ Why?
→ Example
という流れを何度も練習することです。
そして、
Speak → Record → Check → Speak again
を繰り返す。
目標は、
「止まらないこと」ではなく、「自然に次の言葉が出てくる状態を増やすこと」
です。

