IELTS Speakingで「発音のどこが悪いのか分からない」人へ
IELTS Speakingで、
「Pronunciationが弱いと言われた」
でも、
どこが悪いのか分からない。
という人は少なくありません。
発音というと、
「RとLが言えない」
「THの音が苦手」
など、単語一つひとつの音をイメージする人が多いかもしれません。
でも、IELTS Speakingで評価されるPronunciationは、それだけではありません。
Pronunciationとは何を見るの?
IELTS Speakingでは、Pronunciationは4つの評価項目の1つです。
つまり、Speakingスコアの25%を占めます。
そして評価されるのは、大きく分けると次のような要素です。
1.Individual Sounds
母音や子音など、一つひとつの音です。
たとえば、
ship / sheep
right / light
vet / wet
など、音の違いによって別の単語に聞こえてしまう場合があります。
ただし、IELTSのPronunciationはこれだけではありません。
2.Word Stress
英単語には、強く読む部分があります。
たとえばphotograph、photography、photographicでは、同じ語族でもStressの位置が変わります。
Stressの位置が大きくずれると、知っている単語でも相手が聞き取りにくくなることがあります。
3.Sentence Stress
英文では、すべての単語を同じ強さで読むわけではありません。
伝えたい重要な単語を強くし、それ以外の部分は弱く発音します。
すべての単語を同じ強さで話すと、
一語一語は正しくても、全体として聞き取りにくい英語
になることがあります。
4.Intonation
Intonationとは、声の上がり下がりです。
英語では、Pitchの変化によって、
- 何を強調しているのか
- どんな気持ちなのか
- 話が続くのか終わるのか
などを伝えます。
ずっと同じ高さで話すと、意味は伝わっても単調で聞き取りにくくなる場合があります。
5.Rhythm
英語には英語特有のRhythmがあります。
すべての単語を、
I / went / to / the / shop / yesterday.
と一語ずつ同じ間隔で話すのではなく、重要な部分にStressを置きながらまとまりで話します。
Speakingでは、単に速く話すことではなく、自然なRhythmで話せることが重要です。
6.Connected Speech
実際の英語では、単語を一つずつ完全に区切って話すわけではありません。
言葉と言葉をつないだり、弱く発音したりしながら、いくつかの単語をまとまりとして話します。
これもIELTSのPronunciationで見られる要素です。
IELTSの高いBandでは、こうしたConnected Speechの特徴を柔軟に使えることが求められています。
一番大切なのは「ネイティブっぽさ」ではない
Pronunciation対策というと、
「British Accentにしないといけない」
「American Englishっぽく話した方がいい」
と思う人もいます。
しかし、その必要はありません。
IELTSで重要なのは、
Intelligibility
です。
つまり、
相手がどれくらい簡単にあなたの英語を理解できるか。
Accentがあっても、相手が無理なく理解できれば問題ありません。
なぜ自分ではPronunciationの弱点が分からないの?
理由の一つは、自分が想像している発音と、実際に出している音が違うからです。
話している本人は、
「ちゃんと言えている」
と思っています。
でも録音して聞いてみると、
- 語尾が聞こえない
- Stressの位置が違う
- 全部の単語を同じ強さで話している
- Intonationがほとんどない
- 一語ずつ区切っている
- 逆に速すぎて音が潰れている
ということがあります。
つまり、
Pronunciationの問題は「自分では気づきにくい」
のです。
まず録音して確認する
Speaking練習では、自分の回答を録音して聞いてみましょう。
そのとき、
「ネイティブっぽいか?」
ではなく、
聞き取りやすいか?
を確認します。
そして、
- Individual Sounds
- Word Stress
- Sentence Stress
- Intonation
- Rhythm
- Connected Speech
のどこに問題があるのかを分けて考えることが大切です。
「発音を良くする」では改善しにくい
「もっと発音を良くしよう」
では、何を練習すればいいのか分かりません。
たとえば、
RとLを改善する
Word Stressを改善する
Sentence Stressをつける
一語ずつ話す癖を直す
というように、課題を具体的にする必要があります。
SpeakingもWritingと同じです。
弱点を特定する
→ そこだけ練習する
→ もう一度録音する
この繰り返しが重要です。
IELTS SpeakingのPronunciationは、
「綺麗な英語を話せるか」ではなく、「相手に負担なく伝えられるか」
を見る項目です。
まずは、自分のPronunciationの「どこ」が弱いのかを知るところから始めましょう。

