なぜ英語の勉強を頑張ってもスピーキングやライティングが伸びないのか
IELTSのスピーキングやライティングで、なかなか言葉が出てこない。そんなとき、多くの人は「語彙が足りない」「文法力が弱い」と考えます。
しかし、実際には英語以前のところで止まっていることがあります。
そもそも、何を言いたいのかが決まっていないのです。
質問を見た瞬間に、自分の意見が出てこない。理由が思いつかない。具体例も浮かばない。その状態では、どれだけ単語や文法を知っていても、英語は出てきません。
ここで分けて考えたいのが、WhatとHowです。
Whatとは、何を伝えるか。
自分は賛成なのか反対なのか。なぜそう考えるのか。どんな具体例を使うのか。これが内容です。
一方、Howとは、それをどう英語で伝えるか。
どの単語を使うか。どの文法で表現するか。どの接続詞で話をつなぐか。これが表現です。
多くの人は、この二つを同時にやろうとします。
英語の質問を読みながら、自分の意見を考え、同時に文法を選び、単語を探す。これでは頭の中が混乱して当然です。
だからこそ、アイデアを組み立てる練習は、英語とは切り離して行った方がいいのです。
例えば、「学校教育にもっとテクノロジーを導入すべきか」というテーマなら、まず日本語で考えます。
自分は賛成なのか。
その理由は何か。
どんな問題が解決されるのか。
反対意見にはどう答えるのか。
ここでは、きれいな英語を作る必要はありません。まずはWhatを固めます。
例えば、
「導入には賛成」
「生徒ごとの理解度に合わせられるから」
「苦手な分野を繰り返し練習できる」
「ただし教師の役割がなくなるわけではない」
ここまで整理できれば、次にHowを考えます。
I believe technology should be used more widely in education.
という主張を作り、becauseやfor exampleを使って理由と具体例をつなげていきます。
この順番に変えるだけで、スピーキングでもライティングでも、かなり答えやすくなります。
IELTSでは、英語力だけが試されているわけではありません。質問に対して、自分の考えを整理し、筋道を立てて伝える力も求められています。
だから、英語が出てこないときに、すぐ語彙や文法のせいにしないことです。
まず確認すべきなのは、Whatがあるかどうか。
何を言うかが決まって初めて、どう言うかを選べます。
Whatは思考。
Howは表現。
この二つを分けて練習することが、スピーキングとライティングを伸ばす近道です。

